サイベリアン
イエネコとしては最大級、身体はがっしりとしていて丸みを帯びて、美しい被毛に包まれているサイベリアン。
サイズ・中型〜大型
性格・遊びだけでなくコミュニケーションも楽しめる。ソフトな高い声で鳴くときも、低い音で喉を鳴らすときも、美しい声でなく。犬みたいだと言われることもある。
外見・身体は大きい。多重は雄が約7.5〜12kg位に、雌はそれより少し軽い、
主な原産地
サイベリアンは古代から存在する種だと考えられているが、その歴史については記録があまり残っていない。しかし、シベリアの地域で発達したことは確かだ。分厚い被毛や飾り毛がふさふさした足先など、寒冷地で生きるために必要な特徴が、それを証明している。
ロシアでは20世紀になるまで純血種の猫を増やすことに関心が低かった、ねこはシベリアに限らず、国中好き勝手に交配を行っていた。半野生で生きるものも多かった
ロシア帝国
ロシア帝国(1721〜1917年)の首都サンクトペテルブルクでも、たくさんの猫がいた。ピョートル大帝(1682〜1725年)娘であるエリザベータも、宮殿のネズミを駆除するため、1774年にネズミ退治が得意な何匹かの猫を取り寄せたという。これらの猫が、現在のサイベリアンの先祖なのかもしれない。
幸運の象徴
ロシアでは、何世紀も昔から猫の人気が高く、民話にも大型の猫がしばし登場する。その多くが子供を守る、あるいは魔力を持つ存在として描かれている。さらに猫は、昔から幸運と栄光の象徴とされてきた。
サイベリアンの公式と公認
公式のデビューは1871年。ロンドンのクリスタル・パレスで開かれたキャット・ショーに出陳された。
しかし20世紀は初め、ロシア共産党は食糧不足などを理由に、猫をペットとして飼うことを禁じた。ロシアでは猫を可愛がるという概念がなかなか根付かなかった。
ロシアで猫のブリーディングが盛んに行われ流ようになったのは、1980年代に入ってから、この時期にようやく、自国で生まれた猫の素晴らしさにロシアのブリーダーたちも気付いたのだろう。1987年にはサンクトペテルブルクでの初のキャット・ショーを開催。この時初めて、サイベリアンのスタンダードが設定されたのだ。
一猫種としての公認と認知とを幅広く受けるに至ったのは、21世紀を迎えてからのことであった。
イギリスでブリーディングが行われるようになったのは2002年以降のことで、あっという間に人気の猫種になった。