シャム(サイアミーズ)/古代種・タイ・王者の風格

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シャム

猫の中でも高い人気を誇るシャムは、一目でそれとわかる特徴的な姿をしている。

サイズ・中型

性格・主に対して愛情深い一方で、鳴き声が大きいことでも知られている。寂しがり屋でよく鳴く。

外見・スレンダーな身体ながら、筋肉質。

猫の中でも人気

シャムは特徴的な姿をしている。甘えん坊で飼い主に忠実なシャムは、長い間ひとりっきりになるのは苦手。コミュニケーションを取るのが好きで、大きなしゃがれ声で長時間鳴くこともある。なので積極的に関わりたいという家族におすすめ。たっぷり遊ぶのがおすすめ。

原産地

大蛇の風格をたたえたシャム。明確な原産地はわかっていないが、エジイプとからシャム(現在のタイ)にやってきたとする説もある。

シャム王室の猫

タイではその昔、シャムは富裕層や支配階級、あるいは聖なる寺院の猫とされていた。また、王室の飼い猫でもあったので「シャム王室の猫」とも呼ばれている。迷信や伝説にもよく登場する猫で、特に王族が亡くなると、シャムの身体の中にその魂が入り込み、来世に旅立つとされていた。そのため、王族が亡くなったときは、1匹の特別なシャムが選ばれていた。選ばれたシャムは人の魂を宿らせ寺院で僧たちに囲まれて余生を過ごすのだ。この選ばれたシャムは神秘の力を持つ猫として崇められ、極上の餌だけを与えられた。そして守護者として、不審者が近づくと大きな鳴き声で僧たちに知らせたという。

シャムがたい以外で知られるようになった,,,

シャムがたい以外で知られるようになるには、19世紀に入ってからのこと、1871年に世界初のキャット・ショーがロンドンのクリスタル・パレスで開かれた。このショーはイギリス国内のマスコミから大きな注目を集めた。ただ、イギリスの一般には馴染みのなかったシャムについては、良い評価も悪い評価もあったようだ。当時のシャムの知名度は無いに等しかった。

初めてイギリスに渡った血統書付こシャムは、1884年にタイの王族からバンコクのイギリス総領事に送られた。1885年にクリスタル・パレスで開かれたキャット・ショーに出陳した。そして、1892年、イギリスで初めてシャムのスタンダードが作成される。1899年にアメリカで初めてシャムが猫種として登録。以降、1940年代から1950年代にかけて、シャムの人気は急上昇した。

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