大型で希少な古代種
イエねこの中でも最も大型の希少な古代種サイベリアン、ボリュームのある被毛は中央部で進化した。サイベリアンはノルウェージャンフォレストキャット、ジャパニーズボブテイル とともに、人の手が加わることなく自然発生的に長い毛を手に入れたとされる。
短尾または無尾の古代種 マンクス
中国や韓国から日本に伝わった、ウサギのような短い尾、ジャパニーズボブテイルが初めて美術品に登場したのは、6世紀頃。
短尾または無尾の古代種には他に、マンクス(および長毛種キムリック)がいる。
ジャパニーズボブテイルとは遺伝的な関連性はい、マンクスはイギリスのマン島で生まれた希少種だ。その先祖はフェニキア人とともに島に上陸、8世紀末にバイキングに連れてこられたと考えられている。
タイとミャンマーでは3つの古代種が生まれる
タイとミャンマーでは3つの古代種が生まれた。そのうちの2つは、1351〜1767年頃にタイの高僧が書いた『Tamra Maew(猫の詩)』という文献に登場するシャムとコラットだ。
・シャムは、古くから「シャム(現在のタイ)王室のねこ」として知られている
・コラットは、ハート型の頭部とブルーグレーの被毛が特徴的な希少種だ。
もう1つの古代種
・バーマンは「ビルマ(現在のミャンマー)の聖なるねこ」と呼ばれていたと伝えられている。
これらの3種のねこは、1999年に遺伝子分析の結果、3種のねこの起源は少なくとも700年ほど前までさかのぼることができる。ヨーロッパで生まれた種とは遺伝子の違いが明白であることがわかった。
アジアでは霊的な力と結びつけられ
ねこが死者の魂を最後の休息場所、すなわち墓へ運ぶというものがある。タイではかつて死者が死ぬと、その魂が1匹の王室の猫、シャムの中に入ると考えられていた。