ブリティッシュショートヘア/古代種・イギリス・不思議の国のアリスのモデルに、、、

座ってるブリティッシュショートヘアー

ブリティッシュショートヘア

物静かなブリティッシュショートヘアは自立心の強い堂々とした猫。

サイズ・中型〜大型

性格・物静かでマイペース、跳び回って遊ぶより、静かに過ごすのが好きな穏やかで優しい猫です。 自立心が強く堂々としていますが、人と一緒にいるのが好き。

外見・もともと害獣駆除で利用されていた動物なので、筋肉質でスタミナがあります。 一方で、骨格ががっしりしている分、運動不足になると太りやすくなるので注意が必要です。

美しい被毛にはさまざまな色合いが見られるが、人気の色はブルー。毛はかなり密で硬く、ふわふわした感じはない。農園でネズミを捕って暮らす厳しい生活を強いられていたせいか、きわめて健康で丈夫なので、ペットとして飼うには理想的な猫だ。

主な原産地

ブリティッシュショートヘアは、イギリスで最も古い猫種。 ブリティッシュショートヘアの起源は、昔ローマ人がグレートブリテン島に攻め入ったときにエジプトから紛れてきた短毛種の猫で、イギリスに住みネズミなどの害獣を駆除するようになった。

イギリスに持ち込んだのは、、

イギリスにブリティッシュショートヘアの先祖を持ち込んだのはローマ人だとされている。古代エジプトと同様に、ローマ人の文化にも猫が深く関わっていた。ただし、ローマ時代になるほど宗教色は薄れ、ねこはネズミを退治する動物として重宝された。ねこは伝染病を媒介する害獣を退治し、人間の家や農園を守るけれど、人間には多くを求めない。こうしてブリティッシュショートヘアは数百年もかけて現在のような自立心を身につけ、がっしりとした身体と、どんな天候にも耐えうる被毛も長い年月をかけて手に入れたのだ。

ブリティッシュショートヘアが1つの種として

1つの種として知られる世になったブリティッシュショートヘアは、19世紀になてからのこと、ブリティッシュショートヘアと言えばこの人というくらい名のしれた愛好家、ハリソン・ウィアーの努力による。

1871年、世界初のキャット・ショーを開催、ウィアーが目指したのは、いろいろな種がいる事を世界に知らせ、そこで登録と認定というシステムを確立することだった。ちなみに、このショーで優勝したのは、ウィアーの雌のブリティッシュショートヘアだった。

19世紀末になると、ブリティッシュショートヘアの色や体型、血統を選別して交配させるブリーダーが増え、血統種の猫に対する関心も高くなる。

ブリティッシュショートヘアの人気が高まったが、その後に第一次世界大戦が始まると、その影響によって数が一気に減り、戦後は絶滅寸前にまで激減した。そこで、安定した数を確保するため、ペルシャとの異種交配がおこなわれる世になった。数を確保するのには成功したが、ペルシャの血が加わったことにより、ロングヘアの遺伝子も取り入れることとなった。異種交配によって生まれた猫、ブリティッシュショートヘアとして認定しないという制限を作った。

その後、第二次世界大戦の勃発で再び絶滅の危機に瀕した。再びペルシャの血が取り入れられ、ブリティッシュショートヘアの数はぐんと増えた。

一方、アメリカにはブリティッシュショートヘア、もしくはその先祖である猫は17世紀に移民たちとともに船でやってきた、当時、ブリティッシュショートヘアはこの国では1つの種として認められず、単に、「ショートヘアのイエ猫」とされていた。1950年代になってブルーのブリティッシュショートヘアの人気が高まると、「ブリティッシュブルー」という種として認められるよになった。その後、1970年代になってようやくブリティッシュショートヘアと認知させたいという動きが始まり、1980年代にブリティッシュショートヘアという名が定着し、アメリカ国内で人気の種となった。

『不思議の国のアリス』のモデルに

ブリティッシュショートヘアの特徴で、美しい被毛に、がっしりとした体つき、丸い顔と頭部。ルイスキャロルの『不思議の国のアリス』(1865年)に登場する架空のチャシャ猫も、頬が大きく丸顔で、その顔がいつも笑っているように見えることから、ブリティッシュショートヘアがモデルだと言われている。

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